社会人生活
学歴
社会人生活を送るにあたり、学士入学を意識することはあまりない。
そもそも、一般企業に入社すれば、社員の学歴はさまざまであり、一部の企業を除けば評価されるのはその人個人の能力であり学歴ではない。
学士入学を意識することがあるとすれば、入社時年齢が高いこと、それによる上下関係が違ってくる場合があることくらいではないだろうか。
私自身、大学を二度卒業したことを周りにはあえて話さないことにしている。
実際、私の会社には入社時年齢が高い人が多数いて、そのことについて聞かない風習があるようで、聞かれることもほとんどない。
仕事をするにあたり、困難に直面することが多々ある。
その時に役に立つのが学士入学というある意味「困難」を克服した経験ではないだろうか。
昇進
学士入学者は、学歴だけを考えた場合、入社時年齢が他の人よりも高い。
それを埋めるべき差と考えるかどうかは個人の判断次第であるが、年功序列という制度が失われつつある現代においては、差を埋めることはそれほど難しいことではない。
学士入学者には、少なくとも2つ以上の学問を深く学んだ経験がある。
その経験を生かせさえすれば、仕事を効率的に進めることも可能だし、その結果を業務に生かすことも可能であり、同期社員よりも早く昇進することも可能なはずだ。
転職
生涯雇用という体制が崩れた今、新卒で入社した会社で定年を迎える人のほうが少ないのが現実であり、転職をする人も多い。
私の周りでも入社3年から5年で転職していく社員が何人かいた。
私の会社の定年は60歳であり、その後は再雇用制度で65歳までは働けることになっているが、景気動向により、早期退職させられることも多く、絶対に60歳まで働けるという保証はない。
自分で行動しなくても早かれ遅かれ、会社を去る日が来るので、転職ということに関しては常に意識しておいたほうがよいだろう。
一度会社に入社してしまえば、学歴というものは意味をなさなくなり、学士入学という経歴が不利になるということもない。
上下関係
日本社会においては上下関係というものが必ずついて回る。
上下関係と深く関係があるのが、日本語の敬語と呼び方の相違の存在である。
学士入学者は、学部卒で会社に入社した場合、少なくとも2年入社時年齢が高いということになる。
上下関係はその職場によって異なるので一概には言えないのだが、参考として管理人の私の職場での上下関係について書き記す。
私の職場には2年先輩で院卒の社員と1年先輩で学部卒の社員がいる。
いずれも私よりは年齢が下である。まず呼び方であるが、私が先輩を呼ぶときは、「〇〇さん」と「さん」を付けて呼ぶ。
これは特にそうするように言われたわけではないが、先輩を敬うという自身の考え方と入社前研修のビジネスマナー教育に沿った考え方からである。
先輩が私を呼ぶときは「〇〇君」と「君」を付けて呼ばれることが多い。
部署全体では、目下の人は呼び捨てで呼ぶ人が多く、私の同期も呼び捨てで呼ばれているが、私に対しては「君」を付けて呼ぶ。直接聞いたことは一度もないので意図は不明だが、年齢が上の私に対して呼び捨てでは申し訳ないという気遣いからと考えられる。次に敬語の使い方であるが、私が先輩に話すときは基本的に敬語の丁寧語を使っている。呼び方と同じ理由からである。一方、先輩が私に話すときは、敬語は使っていない。このことについても意図はわからないが、後輩で目下という考え方でそうなっていると考えられる。呼び方や言葉使い について、良い悪いを言うことはできないが、私であれば目上、目下にかかわらず、年上の人については「さん」を付けて呼ぶべきで、敬語で話すべきだと思う。ちなみに私は後輩に対しては「さん」を付けて呼び、基本的には丁寧語を使うようにしている。以前、後輩に敬語で話していたら、先輩に「なんで敬語で話すの?」と言われたことがあったが、この職場においては違和感があるのかもしれない。私自身が学士入学という難しい立場であるのもあるし、後輩といえども一人の社会人として尊重したいという気持ちの表れからである。学士入学者が職場に配属されたら、職場の人の人間観察をして、職場の雰囲気に合わせるのが良いのかもしれない。
収入
管理人は、学部新卒として某電機メーカーに入社した。
参考までに管理人の概算年収を3年目まで示す。 3年目を過ぎると、昇進の有無によって個人差が出てくると思われる。
1年目は4月から12月の収入、2年目からが 1月から12月の収入である。
敢えて下2桁をぼかしてあるが、百万円単位だけで見ると、順当に収入は増えていることがわかる。
多いと思うか少ないと思うかは、個人の状況に異なるので何とも言えないが、大手企業ほど控除額が大きいため、 手取り収入は驚くほど少なくなってしまい、少なくとも3年目までは豊かな生活を送れるとは言いがたい。
その後、会社員として豊かな生活を送るためには、4年目以降に昇進していけるかどうかが鍵である。
1年目:2○○万円
2年目:3○○万円
3年目:4○○万円